腰痛は様々な原因で発症しますが、今回は慢性腰痛の鍼治療について解説します。

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慢性腰痛では全体がかたく緊張しています。

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治療の順序として、まず腰の外側からはじめていき、老廃物の吸収路を確保します。

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次は腰椎側です。腰椎の椎間関節症や腰椎捻挫、いわゆるぎっくり腰では下部腰椎が骨のようにかたくなっています。鍼を入れると最初は鍼にねばりつくような抵抗感がありますが操作を繰り返すうちにさしやすくなってきます。骨のようにかたくなったものを柔らかくすることはできませんが、治療することで身体を後ろにそらすことが楽にできるようになります。

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次は仙骨部とお尻の筋肉です。脚に痛みやしびれを伴う場合は仙骨部やお尻の筋肉の治療はかかせません。腰椎間板ヘルニア、変形性腰椎症、脊柱管狭窄症、腰椎の椎間関節症では脚に痛みやしびれ感、疲労感を訴えることがあります。足腰の冷えを伴う症状ではほかに鼠径部や下腹部の治療を追加します。鼠径部・脚の付け根にはリンパ節という無数の塊があり、そこをほぐすことで足腰下腹部の老廃物吸収路を確保します。下腹部には脚に血液を送る大元の欠陥があります。鼠径部は場所が場所なので事前に患者さんの了解を得た上で治療を行います。

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最後に腰痛は腰だけに症状がとどまっているうちに治療を受けて下さい。脚に痛みやしびれ感があると時間がかかります。

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以上が当院での腰痛の鍼治療です。